包茎には真性包茎、仮性包茎、嵌頓包茎などがあります。当院では包茎手術を自費診療で行っております。 包茎には真性包茎、仮性包茎、嵌頓包茎などがあります。当院では包茎手術を自費診療で行っております。

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当院での包茎手術

当院では自費診療の1つとして、包茎手術を行っております。包茎のタイプには真性包茎、仮性包茎、嵌頓包茎などがありますが、緊急性のある嵌頓包茎は受診時に徒手整復を試みてほとんどが整復できますが、中には徒手整復が困難な症例もあり、その場合には局所麻酔下に背面切開術を施行して、リンパ液の還流障害を解除して包皮の浮腫みを消退させ、包皮をもとに戻します。背面切開術は保険診療の対象になります。当院では、緊急性のない真性包茎や仮性包茎に関しては、患者さんの希望で行う手術となるため、一律自費診療で行っております。
包茎手術の希望者または相談の方は、カウンセリングとしてWEBもしくはお電話で予約を取って頂きますが、お時間がそれなりにかかるため、平日は午前の一般診療が終了する13:00と午後は19:00に、土曜日は13:30に限定させて頂いております。
手術日は土曜日午後1枠のみです。だいたい14:00-15:00の範囲で手術はスタートします。土曜日の診療時間の終わりがよめないため、院内でお待たせせず、昼食を摂って頂きながら30分圏内で来院出来る範囲でお店などでゆっくりとお待ちいただき、当院から外来診療の進捗状況を携帯電話でお知らせして来院して頂いております。
来院されたら、事前にお渡しした手術同意書を提出していただき手術室へご案内します。看護師からの説明の下、手術台に乗って頂き体位を取ります。みなさん、ヘッドホン着用して音楽を聴きながら手術されていますね。


【余剰包皮の切除ラインを引いているところ】

まず初めに、包皮亀頭および周囲をまんべんなく消毒し覆布を掛けます。その後、余剰包皮を安静時と勃起時を想定し切除ラインを決めます。


【2%カルボカイン局所麻酔を切除範囲に注入しているところ】

27G針の極細注射針で麻酔をします。歯医者さんの局所麻酔と同様、針が刺さって麻酔が注入されている時が一番痛いのですが、そこを乗り越えると、触られている感じは最後まで残りますが、痛みは感じなくなります。包茎手術は簡単な手術と思われがちですが、仕上がりにはかなり優劣の差が出やすいため、2.5倍の拡大鏡を用いて丁寧に切除、縫合をします。


【余剰包皮を切除しているところ】

切除ライン(亀頭直下の内板と外板)をメスにて切開した後、モスキートペアンで切除断端を把持して余剰包皮を上方に牽引しながらメスにて環状に切除及び剥離していきます。ここは、それなりに出血するのは必至で速やかに全周の切除を終え、バイポーラーでしっかりと凝固止血作業を施します。


【亀頭直下に内板と外板を5-0吸収糸で結節縫合しているところ。4点のアンカースーチャーにて縫合面のゆがみ無き事を確認しています。】

その後、全周性に緻密にそして丁寧に5-0バイクリル糸で結節縫合していきます。縫合の仕方で創部の仕上がりには大きな差が出てきますので、スピード以上に丁寧さを重視しています。


【仕上がりの状態です。前面】


【後面】


【右側面】 亀頭直下に縫合を行っているため、内板と外板の境界が分かりにくく、いわゆるツートンカラーとはなりにくいので、傷跡が目立ちにくい仕上がりとなります。


【術後は包帯を巻いて帰宅します】
手術日と翌日は入浴はしないで、シャワー浴のみ可となります。シャワー浴の際には包帯に水がかからないように、コンドームをかぶせるか、サランラップを巻いて頂いております。



【術後2か月後の状態:前面】 糸は吸収糸のため、抜糸は要らず自然に糸は取れて無くなります。


【後面:創部はミシン目のような仕上がりで、まじまじと見ないと傷跡は分かりません】

術後は月単位でどんどん傷口はきれいになっていき、周囲の組織となじんでいき違和感のない状態になります。
包茎は嵌頓包茎のような緊急性のある場合を除き、基本絶対的な手術適応はありません。特に今回ご紹介させて頂いている環状切除術においては。ただ、包茎の場合には亀頭と包皮の間が温室になりやすく、細菌の繁殖する温床になり兼ねないため、1日1回はシャワー浴等で洗浄し、清潔を保たないと異臭を放ったり恥垢が溜まりやすくなるため注意が必要です。中には亀頭包皮炎を繰り返してしまう方もいらっしゃいます。あくまで包茎の手術適応は患者さんの強い希望があって初めて行うものであり、医療従事者側が煽って手術を勧めるものではないと考えております。カウンセリングで来院された患者さんにも、なぜ自分が手術をしたいのか、明確な目的が無い場合には術後に後悔する場合もありうるため、迷っている方にはよく考えてから再度お越しくださいと、一旦考え直す時間を与えるようにしております。また、当院だけでなく、包茎手術を行えるクリニックは数多くあるため、当院の価格と手術症例を供覧して頂き、他院と比較して熟考された上でご検討頂いております。
その上でもなお、当院を選んでいただいた際には、一人一魂の全力投球で手術をさせて頂いております。
ちなみに、手術時間は約1時間。真性包茎の方は背面切開して亀頭を露出する一手間が増えるため、仮性包茎よりも5-10分時間は上乗せになります。
価格は消費税込みで一律110,000円となります。この中には手術費用以外に、術前検査の感染症採血、術後抗生剤、鎮痛剤、胃薬などの薬代、術後の経過観察における包帯交換もすべて含まれております。