11月19日は国際男性デーとして、男性の健康に目を向ける日として、1999年にカリブ海の島国トリニダード・トコバで始まったとされているようです。 11月19日は国際男性デーとして、男性の健康に目を向ける日として、1999年にカリブ海の島国トリニダード・トコバで始まったとされているようです。

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11月10日は国際男性デー記念イベントに参加してきました!

ちょっと前になってしまいますが、先月11月10日に東京国際フォーラムで開催された「国際男性デー」記念イベントに参加してきました。
11月19日は国際男性デーとして、男性の健康に目を向ける日として、1999年にカリブ海の島国トリニダード・トコバで始まったとされているようです。
私自身、泌尿器科医として男性更年期障害【LOH syndrome】を日々診療させて頂いてはおりますが、お恥ずかしながら11月19日が国際男性デーであることなどは、全く存じあげておりませんでした。
今回、この企画イベントを知ったきっかけは、以前からのお知り合いである産経新聞社の部長さんから、興味があれば是非にとお誘いがあったからなんです。日本メンズヘルス医学会理事長であり、現順天堂大学大学院教授でもある堀江重郎先生を始め、ゲストとして以前県知事時代にストレスフルな業務内容から自らが男性更年期障害であったことをカミングアウトした東国原英夫元宮崎県知事なども会場に現れ、貴重な経験談とそれに対する解説などを織り込ませたトーク形式の分かりやすい内容で、会場は大いに盛り上がりました。
テストステロンは男性にとって非常に重要な内分泌ホルモンであり、情緒の安定、やる気の向上、判断力を左右したり、勃起力や、異性への関心、興味、睡眠、疲労感や倦怠感など多岐にわたるメンタル面や身体的、性欲的な部分に大きな影響を及ぼしています。よって、テストステロンはビジネスにも生かされているという内容もディスカッションされていました。要は、テストステロンの血中濃度が高い早朝から午前中にかけて一番判断力がさえているため、大事な契約や投資の判断はその時間帯がベストであるとか。ただ、リスクを顧みずにどんどん前向きに進むのもテストステロンの後押しが原因であるため、株式の投資では、大きく儲けもあるが、大きな損失も被ることもある様です。(まあ、リスクを負わずして、成功は無いという事なんでしょうか?リスクに対し、果敢に勇気を持って挑戦する意欲もまた、テストステロンが影響しているんですしょうね?)
そんな、テストステロンの重要性を日々の診療で実際に治療させて頂いている側から見ても、改めて再認識させて頂くいい機会に恵まれた一日でした。今回のイベントで得た内容を、患者さんにも還元していき外来診療に役立てていきたいなと思います。40-50代の働き盛りで責任が大きくのしかかってくる年代の方に多い傾向が見られる男性更年期障害【LOH syndrome】。原因が特になく発症される方もいらっしゃいますが、何らかの環境の変化や、人間関係などで悩まれて体調不良を訴えている方、特に体重が増加傾向にあり、健診での脂質代謝に異常(中性脂肪やLDLコレステロールの増加)などが見られている方々は男性更年期障害の傾向があるかと思われます。そんな方は一度お近くの泌尿器科を受診してみてくださいね。
あ、ちなみに、男性更年期障害と似通った疾患にうつ病や抑うつ状態がありますが、男性更年期障害と異なる点は体重減少にある様です。(一概にはいえませんが・・・)両疾患がオーバーラップしている事も多々あります。メンタルケア、泌尿器科両診療科をまたいで加療されている方もいらっしゃいますので、どっちと決めつけずにまずは相談してみてくださいね。


今回お誘いいただいた産経新聞社の部長さんと