今年も2月後半になり、花粉症のシーズン到来です。
花粉症は、通年性に対して、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれております。
ここだけの話ですが、実は私自身も花粉症一重症患者でありますゆえ、患者さんからの問い合わせには、私事として対応させていただいております。
処方内容も、私が使用したり、患者さんからの反響をもとに選択させていただき、処方しております。
やはり、究極は眠くならずに効果もしっかりしたものがいいですよね??
花粉症の発生機序は、花粉などのアレルゲンが鼻粘膜や眼球・眼瞼結膜にくっつき、その後細胞内のマスト細胞と呼ばれている肥満細胞の表面に存在する抗体との抗原抗体反応(アレルギー反応)を引き起こし、化学伝達物質(ケミカルメディエーター)と呼ばれるヒスタミンやロイコトリエンほか数種類が放出され、これらが血管壁の透過性を亢進させ、間質へ血漿成分が移行することで分泌物の増加や粘膜の浮腫をきたし、結果臨床症状としてくしゃみや、鼻水、目ヤニ、目の充血、かゆみなどを引き起こします。
よって、広く使用されている抗アレルギー剤は抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬ということになります。
ヒスタミンには受容体にサブタイプがあり、特にアレルギーに関与するのはH1受容体であり、脳内にも存在するため、本来興奮作用のあるヒスタミンがくっつくH1受容体をブロックするので眠気が襲ってきます。
基本、眠くならない抗アレルギー剤は皆無に等しいかと思いますが、やはり薬剤によって、眠気の程度には違いがある様です。
内服薬のみに頼らず、点鼻薬や点眼薬も併用するとより効果的かと思います。
いつもの事ですが、報道によると今年も花粉の飛散量は多いようです。(スギを伐採していかない限り、増える一方ですね)
花粉症が本格化する前に、事前に予防投与しておくと血中濃度が高い状態で安定し(定常状態)、効果も発揮しやすいと思います。
ご参考までに。