性行為感染症、通称「STI」は文字通り、性行為を介して感染する性病の総称です。
よく、銭湯や温泉で感染することありますか?と問われることがありますが、絶対にあり得ません。
最近よく耳にするのが、梅毒の感染者数が年々増加の一途をたどっているとのこと。
先日、都筑区医師会主催の勉強会で、「梅毒パンデミック」と題して、STIを専門に幾多の症例を経験してこられた
有名な先生の講演を拝聴してきました。
梅毒>>は保健所への届け出の義務がなされている性病で、日本全国で梅毒罹患者の登録数が報告されており、2011年以降急増化している
とのことでした。
具体的には、世の中にペニシリンが開発されてから激減したはずが、1997年に500人以下であった梅毒罹患者が2015年には2660人、2016年には4518人と、
ほんとパンデミック状態に増加しているそうです。
2015年11月24日付の読売新聞の記事にも、実際に梅毒感染患者増加の記事が掲載されており、特に若い女性20-24歳に多いとのことで、他に男性同士の同性愛者、外国人観光客の急増などが主な原因であると言われています。
さらに、梅毒単独での感染のみならず、一般的なクラミジア感染症や淋菌感染症に潜在的に合併しているケースも少なからず見られているようで、尿道炎の患者さんには病歴聴取の中で疑わしい場合には梅毒検査まで行う必要性があることを学びました。
今後の日々の診療に役立てて行きたいと思います。
当院では、性病検査やブライダルチェック>>
も実施しております。
投稿者: すがわら泌尿器科内科